薄毛や抜け毛が気になってきた人は育毛剤の使用を考える方が少なくないかと思います。
そこで気になることの1つが、育毛剤を使うことによってヘアカラーや白髪染めなどの色落ちがしないかということ。
特に白髪は老けて見える要因の1つでもあるため、できるだけ避けたいと思っている方は多いです。
ここでは育毛剤を使用することによってヘアカラー・白髪染め・パーマなどに影響があるのかなどを解説していきたいと思います。
この記事の目次
育毛剤を使用することでヘアカラーが色落ちすることはある
多くの育毛剤にはアルコール(エタノール)が使われています。
アルコールは、ヘアカラーなどの色素を溶かす性質があり、髪に付着している色素も溶かしてしまうのです。
ただし、アルコールフリーで、頭皮や髪の毛にやさしいタイプの育毛剤もあるので、ヘアカラーや白髪染めを使用している人にはそちらのタイプがおすすめです。
また、ヘアカラーや白髪染めなど髪や頭皮に刺激を与えているため、育毛剤は刺激の少ないアルコールフリーを選択しましょう。
色落ちの可能性がある育毛剤の成分
エタノール
エタノールはCH3CH2OHなどと表示されます。
第一級アルコールに分類されるアルコール類の1種で、エチルアルコールあるいはエチルハイドレートとも言われています。
毒性としては、眼や気道を刺激し、皮膚の脂肪を脱脂します。
他にも中枢神経に悪影響を与えるとも言われています。
妊娠中にエタノールが母胎に入ると、胎児に有害影響を与えることがあると言われており、大脳機能の抑制や、体温調節中枢、血管運動中枢に影響を与えるとのこと。
ジプロピレングリコール
ジプロピレングリコールは、グリコールの一種で、PG(プロピレングリコール)によって合成された、透明で粘性がある液体となります。
ベタベタせず、サラッとした感じがグリセリンなどと同じように、基礎化粧や下地ケアとして、保湿が期待されているのです。
このジプロピレングリコーの皮膚刺激性や毒性はほとんどないと言われています。
軽い眼刺激が起こることがありますが、アレルギー(皮膚感作性)の報告はなく、安全性の高い成分です。
イソステアリルアルコール
炭素数18の分岐脂肪族アルコールです。
ウサギによる皮膚刺激性試験では、わずかに刺激が見られたものの、大きな副作用はないとのこと。
反復投与毒性、遺伝毒性、がん原性、生殖発生毒性の報告もありません。
アルコールフリーの育毛剤を選ぼう
ヘアカラーや白髪染めを落とさないためだけでなく、アルコールは地肌にも刺激が強いため育毛ケアには避けたい成分です。
ただでさえヘアカラーや白髪染め、パーマなどで頭皮と髪を酷使してしまっているので、できるだけ育毛剤はアルコールフリーで、頭皮や髪の毛にやさしいタイプの育毛剤を選びましょう。

育毛剤を使用することが多くなる中高年の女性であれば、自然と白髪染めをする割合も多いと思うので、やっぱり育毛剤のアルコール配合には気を付けたいところですね。

そうだね。購入する際は成分にアルコールが含んでいないかをチェックして選ぶことがオススメ。もし成分がわからなければ“アルコールフリー”と書いてある育毛剤を選ぶようにしよう!
育毛ケアをする場合はヘアカラーや白髪染めは控えた方がいい?
まずヘアカラーや白髪染めは、薄毛や抜け毛に影響があるかないかと言えば影響があります。
もちろん個人差にもよりますが、ヘアカラーや白髪染めは髪を傷めるだけでなく、頭皮に薬剤が付くことによりアレルギーやただれなどが起こると、それが抜け毛へと繋がります。
ヘアカラーや白髪染めの頭皮への影響は個人差があり、育毛ケアをするからといって、これらを控えなければならないとは言い切れません。
ただし、徹底して育毛ケアをするのであれば、地肌にヘアカラーや白髪染めの薬品があまり付かないように、美容室でプロの手に委ねるようにしましょう。
また、パーマをかけている人はパーマとヘアカラーや白髪染めを同時に行わないようにしましょう。
同時に行うと頭皮や髪を傷めるリスクがグーンと高まってしまいます。
白髪染めをする場合はトリートメントタイプがおすすめ
トリートメントタイプの白髪染めとは、シャンプー後にいつも使用するトリートメントにカラーがプラスされたもので、白髪染めとトリートメントの両方の役割を持っているという優れものです。
最近は数多くのヘアカラートリートメントがいろいろ出回るようになりました。
特に化学成分などが一切入っていないタイプが多いのも特徴で、ツーンとしたアンモニア臭などもまったくありません。
当然、素手で使用し髪に影響がない天然色素を使用しています。
そしてトリートメント成分として、海藻エキスや植物エキスなど、髪に良い成分が豊富に配合されているのです。
使うほど髪は綺麗になり、白髪も染まるという比較的使いやすいトリートメントとなります。
育毛ケアをしている人にとっては、髪にも毛根にも刺激がなく、逆に髪ケアもできるのでぴったり。
特に白髪を染める年齢になると、髪の質が低下したり抜け毛が増えるため、育毛ケアの一歩としておすすめです。