子どもが頭を異常に痒がっているとき、あるいは掻き傷が見られた場合など、どのような原因があるのでしょう。
また、どのような対策をしたらいいのかなど、ご紹介したいと思います。
この記事の目次
子どもが頭を痒がっている原因とは?
乾燥による痒み
頭皮の乾燥は部屋の環境や季節などによっても起こることですが、痒みの原因となる場合があります。
季節的には冬は乾燥が強くなりますが、実際には夏でもエアコンンなどの使用で乾燥が強くなる場合も。
また、季節の変わり目には頭皮が環境に慣れず、乾燥しやすくなるということもあります。
加湿器の使用、頭皮の清潔、紫外線予防、無添加シャンプーの使用などを考えてみましょう。
汗や湿疹による痒み
子どもは汗っかきなので、大人が感じる以上に頭皮に汗をびっしりかきやすいと言われています。
激しく泣いたり、遊びに熱中して飛び跳ねたりと、体温が上がり頭に汗をかくことが多く、汗疹や湿疹が頭皮にできてしまうこともあります。
体質的なこともあり、赤ちゃんのときから頭に湿疹ができやすい場合は、幼児になっても湿疹ができやすいことも。
髪をかき分けて頭皮を見て、赤いぶつぶつが出ているようなら湿疹の可能性が高くなります。
赤いぶつぶつがある場合は汗疹の可能性が高くなり、頭皮がうっすら赤身を帯びていたりする場合は、アトピーの発症ということもあるので医師に相談することも大切です。
汗の対策としては、汗をかいたら頭を拭くようにし、できるだけ室温は快適な状態にしましょう。
シャンプーは無添加アミノ酸系の、刺激の少ないものへの変更を考えたいものです。
「アタマジラミ」による痒み
今の時代普通に清潔な生活をしていて、シラミなどいるわけはないと思っているママも多いと思います。
しかし頭皮をチェックしても特に異常がないという場合は、アタマジラミを考える必要はあるのです。
アタマジラミは人の血を吸って繁殖するダニの一種です。
子どもはお友達、頭をくっつけたり体をくっつけて遊ぶこともたくさんあり、子ども同士で移し合ってしまうこともあります。
特に不潔にしているわけでなくても、いろいろなところから移る可能性があり、お友達もどこかから移ってしまった可能性もあるので、「あの子から移るわけない」とは言い切れません。
アタマジラミの成虫は約2mm程度ですが、幼虫ならもっと小さく探しにくく、その上髪の色に酷似しているため、相当しっかりチェックしたとしても見つけることが難しいのです。
しかし逆にアタマジラミが見つからなくても、髪の根元に白い卵をたくさん産み付けるので、それを探す方が見つけやすくなります。
そのため子どもが頭を痒がりだしたら、数日間は卵を探すようにチェックしてみましょう。
もし卵が見つかったら医師に相談したり、アタマジラミ駆除専用の殺虫剤シャンプーを利用することもおすすめです。
家族にもブラシなどから移っている可能性があるので、家族みんなで注意する必要があります。
シャンプーの刺激による痒み
シャンプーの刺激によって痒みが出ることもあります。
例えば今までも同じシャンプーを使っていても何でもなくても、体調など何かの調子によって刺激を受けてしまうこともあるので、今まで使っているシャンプーでも注意することは大切です。
まず刺激の少ないシャンプーを使っているでしょうか。
ベビー用のシャンプーを使用していても合わない場合は痒みの原因になるため、そういった場合は無添加の低刺激シャンプーに変えることも大切です。
乾燥が酷い場合はフケが出てくることもある
頭皮が乾燥すると、どうしても頭皮表面が剥けてしまし、フケが増えることがあります。
特に細かい粉のようなフケが多いと言われていますが、人によっては皮膚が剥けたような大きなフケいちがいにどのような形態のフケが発生するかは言い切れません。
しかし、フケが気になったらまず乾燥を疑ってみましょう。
子どもの頭皮の痒み対策
加湿器などを使用してなるべく乾燥を防ぐ
特に冬は外も乾燥していますが、夏もエアコンンなどによって乾燥しやすい環境にあるので、特に季節と関係なく、長くいる居間や子ども部屋、寝室などは加湿器で適度な湿度を保つようにしましょう。
汗対策をして頭皮や髪は常に清潔にしてあげる
汗対策といっても、汗をたくさんかいたからといって、そのたびにシャンプーをしていては逆にどんどん乾燥してしまいます。
シャンプーは毎日寝る前に1日1回がベストです。
遊んだりして汗をたくさんかいたときには、しっかりタオルなどで頭皮を拭いてあげるようにすることも大切です。
また男の子の場合は坊主刈りにしたり、女の子ならショートカットにしたりと、髪の毛を短くして風通しを良くすることも考えましょう。
紫外線など外的要因からなるべく頭皮を守る
紫外線によって乾燥頭皮を悪化させてしまうことがあります。
特に乾燥した頭皮は皮膚細胞を守る力が低下しているので、紫外線が直接肌細胞に影響を与えてしまうことになります。
そのため紫外線から頭皮を守るように帽子を着用するなど注意するように、子どもにもしっかり伝えるようにしましょう。
低刺激のシャンプーに変えてみる
また頭皮乾燥の原因にもなり、刺激の強いシャンプーを使い続けていると頭皮乾燥だけでなく、アレルギーなどの引き金にもなってしまうので注意しなければなりません。
頭皮の異常は、体からのSOSと考え、シャンプーは直接影響があるため、刺激の少ない良質なものにチェンジしましょう。
一般のシャンプーは合成界面活性剤など、さまざまな添加物が含有しています。
これらの添加物が頭皮を刺激している可能性が高いと言われているのです。
天然由来の成分で作られた、無添加シャンプーを使用するようにしましょう。

やはり痒みの原因の多くは乾燥ですか?

そうだね。ただシャンプーの相性にも気を付けないといけないかな。ベビーシャンプーだからといってみんなにトラブルが起きないというわけではないよ。

え!?ベビー用のシャンプーは安全じゃないんですか?

ベビーシャンプーといってもメーカーによって配合成分は違うし、その子その子によって相性もあるから絶対安全というわけではないんだ。だから気になった時は成分に気を付けて他のベビーシャンプーを使ってみるといいかもしれないよ。
シャンプーは無添加で天然由来のタイプがオススメ
一般のシャンプーはいわゆるアルコール系のシャンプーが多く、必要以上に頭皮を取ってしまい、逆に皮脂トラブルを起こす原因になります。
またアルコール系シャンプーは石油製品なので、いろいろな添加物が使われていますが、これらが肌を傷め、アレルギーを引き起こすことも。
そのため、アミノ酸系の無添加シャンプーを使用しましょう。
最近の薄毛トラブルには年齢の問題だけでなく、シャンプーによる原因も多いと言われているのです。