頭皮の「かゆみ」は確かに抜け毛と深い関係があると言われています。
ではどのようなメカニズムなのか、改善はできるのかを考えてみましょう。
皮脂過多と抜け毛の関係
頭皮が痒くなるにはいろいろな原因がありますが、特に頭皮に皮脂や汚れが溜まっている可能性が高いと言えます。
毛穴が皮脂で詰ってしまうと細菌の温床となり細菌が頭皮細胞に進行し始め、細菌を皮膚細胞に進行させないように免疫作用として炎症を起こします。
それによって活性酸素が大量発生するため、その付近の頭皮細胞が傷付き抜け毛が増え、新しい毛髪も生えにくくなるのです。
また、炎症を起こさない場合でも毛穴に皮脂が溜まり皮膚呼吸ができなくなると、今ある毛髪に必要な栄養素が行き届かなくなり毛が細くなることで抜けやすくなるので薄毛となってしまいます。
アトピー皮膚炎と抜け毛の関係
アトピー皮膚炎はアレルゲンによって皮膚が異常反応を起こすことで痒みも抜け毛もひどくなります。
掻くという行為でも毛は抜けますが、アレルギーを起こした部分は活性酸素がたくさん発生します。
細菌が入り混んだときと同じように活性酸素で頭皮細胞が傷付くことから抜け毛も起こるわけです。
もちろん新しい毛髪も生えにくくなるので薄毛にもなります。
皮脂過多の理由を考える
皮脂分泌異常とは皮脂過多や皮脂不足のことで、それによって起こる痒みや抜け毛が一番の原因とも言われています。
皮脂過多なら出き物と炎症、皮脂不足ならかぶれと炎症というように、どちらも活性酸素が発生し痒みや抜け毛の原因につながります。
シャンプー剤を考える
一般的なシャンプーは化学薬品そのものです。
そのため合成界面活性剤によって汚れを取るわけですが、必要な皮脂まで取ってしまいます。
それによって皮膚はどんどん皮脂分泌を促進していき、だんだん皮脂分泌コントロールができなくなっていくのです。
そうなるといつも皮脂が多くベタついた地肌になってしまいます。
また、皮脂分泌異常は人によって逆に皮脂が出にくくなることもあり、そうなるとガサガサとした乾燥地肌となります。
もちろんこれも痒みを引き起こし抜け毛の原因となるのです。
ストレスを考える
ストレスは抜け毛、薄毛の大きな原因の一つになります。
皮脂分泌異常もストレスから起こるため、ストレスの解消を考えましょう。
とはいってもストレスは自分ではどうにもならないこともたくさんあります。
そのためストレスを上手に発散する自分なりの方法を見つけるといいでしょう。
好きなことをしたり、スポーツをしたり、趣味を作ったり、ゆっくりアロマ風呂に入るなど探せばいろいろなストレス解消法があります。
食事を考える
脂肪分を抑えた食事と、ビタミン・ミネラルを摂るようにしましょう。
そして髪を増やすためには髪の元となる良質なたんぱく質が必要となります。

ここで「髪の元となる良質なたんぱく質」って表現が出てきたけど、じゃあ具体的にどういうことなのかをちょっと捕捉で説明するね。
そもそも髪の毛の主な成分はたんぱく質の一種でできているんだ。
だから「良質なたんぱく質が必要」ってことなんだよ。

ってことは、たんぱく質を意識して摂取すれば元気な髪の毛になるってことですね!

そうではあるんだけど、でもどれだけじゃ健康的な髪にはならないし、なったとしても保つことは難しいんだ…。

えっ?!たんぱく質だけじゃダメなんですか??

もちろん、たんぱく質を摂取することで髪は元気になるんだけど、十分な栄養(たんぱく質)を髪の先までしっかり行き届けるためには頭皮環境も大切なんだよ!

どんな頭皮環境であれば健康的な髪を保つことができるんですか?

まずは毛穴に余分な皮脂汚れが詰まっていないこと!
毛穴に余分な皮脂汚れが詰まった状態は、紫外線や雑菌の影響で炎症を起こし脱毛の原因に繋がってしまうからね。
そして、頭皮の血行不良の改善!
髪の毛は頭皮を流れる血液から必要な栄養素を吸収しているんだけど、頭皮の血液の流れが悪いということは、必要な栄養素が髪に行き届かないってことになるから、髪は栄養不足で細くなり脱毛の原因となってしまうんだ。

なるほど。
健康的な髪を保つためにはいろいろと気を付けなければいけないことがあるんですね。
一つの原因ではない
抜け毛や痒みなど、髪の毛のトラブルの原因は一つでないことが多いようです。
例えばストレスもあるし、シャンプーの問題があるし、そうなれば皮脂分泌異常も起ります。
このように単独原因ではないので、いろいろな方向から見直しをすることで改善が行われるのではないでしょうか。